塔ノ岳に初心者が日帰りで登るのはきつい?コースは?難易度は?

登山




神奈川県の丹沢にある塔ノ岳。標高はおよそ1500mとそれなりにあり、山頂からは富士山や丹沢の山々を望むことができ、眺めは抜群です。

ちなみに私が塔ノ岳を訪れた際はこんな眺めでした↓

若干曇っていましたが、丹沢の山々がきれいに見えました。晴れていたら奥の方に富士山が見えます。

また、塔ノ岳は景色がいいことに加えて、都心からも比較的行きやすいという利点があるため、とっても人気の山です。

そんな塔ノ岳ですが、どんなコースがあり、難易度やコースタイムはどのくらいなのでしょうか? また、登山初心者が日帰りで登ることはきついのでしょうか? 今回はこれらについて丁寧にお話をしていきます。

結論

まずはじめに結論から。

塔ノ岳に初心者が日帰りで登ることは・・・きついと思いますが可能です!! ただし、塔ノ岳にはいくつかコースがありますが、初心者におすすめなのは「大倉ルート」です。

私りーこも登山デビューはこの塔ノ岳の大倉ルートでしました! それまでの登山経験と言ったら高尾山の1号路くらいしかなった気がします…。そんな中でも、知り合いに塔ノ岳の大倉ルートに連れて行ってもらいましたが、無事に登頂することが出来ました。

登っている最中は正直、辛くて辛くて速く山頂に着かないかな~とばかり思っていまいたが、山頂に着いて富士山や丹沢の山々を一望すると、そんな登山の辛さは一瞬で忘れてしまいました。

その後、ほかの塔ノ岳のコースもいくつか登ったことはありますが、どのコースも大倉ルートよりは難易度が上がるなっていう体感をしました。ですので、登山デビュー時(登山初心者時)は大倉ルートで丁度良かったなと感じました。

では、そもそも塔ノ岳にはどんなコースがあり、なぜ大倉ルートがおすすめなのでしょうか。ここからはそれについてお話ししてきます。

塔ノ岳のコースの種類

塔ノ岳へ向かうコースはたくさんあります。ここでは、その中の4つのルートをご紹介していきます。最もメジャーな「大倉ルート」、秦野市街地を眺望できる「小丸尾根ルート」、鍋焼きうどんが食べれる「鍋割山経由ルート」、丹沢表尾根縦走の「ヤビツ峠ルート」です。それぞれのコースの特徴は以下の通りです。

大倉ルート

【ルート】

「大倉山の家」→「見晴らし茶屋」→「駒止茶屋」→「堀山の家」→「立花山荘」→「金冷シ」→「塔ノ岳」

【コースタイム】

行き 3時間40分

帰り 2時間30分

合計5時間50分

【レベル】

体力:★☆☆

技術レベル:★☆☆

【日帰りで往復可否】 可能

大倉ルートは初心者の方でも7,8時間あれば往復で行って帰ってこれるかと思います。

小丸尾根ルート

【ルート】

「大倉」→「西山林道」→「二俣」→「小丸尾根」→「二俣分岐」→「金冷シ」→「塔ノ岳」

【コースタイム】

行き 4時間10分 +

帰り 3時間30分

合計7時間40分

【レベル】

体力:★★☆

技術レベル:★☆☆

【日帰りで往復の可否】可能

小丸尾根ルートは、登山の技術的難易度はそこまで高くないかと思います。しかし、上記の大倉ルートに比べ体力レベルは上がります。登山初心者の方でも、普段から運動をされている方で体力には自信があるという場合は、小丸尾根でも行けなくはないかと思いますが、少しでも体力に不安がある場合は、小丸尾根ルートはやめるようにしましょう。十分な体力がないにも関わらず登り始めて、途中きつくなってペースダウンしてしまい、日が落ちる前に下山できなかった場合、けがや遭難などをする可能性が上がってしまい危険です。

鍋割山ルート

【ルート】

「寄(よりき)」→「櫟山(くぬぎやま)」→「栗ノ木洞」→「鍋割山」→「二俣分岐」→「金冷シ」→「塔ノ岳」

【コースタイム】

行き 4時間50分

帰り 3時間50分

合計8時間40分

【レベル】

体力:★★★

技術レベル:★☆☆

【日帰りで往復】可能

日帰りでの往復:要検討。初心者の方はやめておくことをお勧めします。

鍋割山ルートの魅力は何といっても、途中の鍋割山で名物「鍋焼きうどん」を食べられることです。鍋でぐつぐつ煮た具がたっぷりと入ったうどんは、登山で疲れた身体に染みます。本当に美味しいので、ぜひこのうどんは皆さんに召し上がっていただきたいです。

しかし、鍋割山ルートは往復9時間以上かかるルートです。コースタイムよりもゆっくり行きたい方や、早く歩ける自信がない方は他のルートにするか、「行きは大倉ルートで帰りは鍋割山ルート」などルートを組み合わせた方がいいかと思います。

また、鍋割山ルートは他のルートと比べかなり急勾配で、距離も長いのでかなりの体力が必要です。普段から登山をされている方以外は、結構きついと感じると思います。ですので、登山初心者の方にはあまりお勧めしないコースです。

ヤビツ峠ルート

【ルート】

「ヤビツ峠」→「護摩屋敷の水」→「二ノ塔」→「三ノ塔」→「鳥尾山荘」→「行者ヶ岳」→「新大日茶屋」→「塔ノ岳」

【コースタイム】

行き 4時間00分

帰り 3時間20分

合計7時間20分

【レベル】

体力:★★☆

技術レベル:★★★

【日帰りで往復の可否】可能

ヤビツ峠は、他の上記3つのルートよりも、道中の丹沢の山々の景色がとってもきれいで魅力的です。

ですが、何といってもヤビツ峠の特徴は、塔ノ岳の他のルートに比べ技術的難易度が上がることです。ヤビツ峠ルートは、途中、岩場や鎖場が何か所かあり、登山をあんまりしたことがないという初心者の方にとってはかなりきついルートです。ですので、登山に慣れていない方はヤビツ峠ルートは選ばない方が賢明な判断かと思います。

※上記の「体力レベル」、「技術レベル」は、私が塔ノ岳の各コースを歩いたときのを参考にして比較したおおよその相対的なレベルを示しています。

大倉ルートが初心者におすすめの理由

上記で4つのコースについておすすめしましたが登山初心者の方におすすめなのは、ダントツで大倉ルートです。大倉ルートはとにかく他のコースや山に比べて、登山初心者の方に優しい山だと思います。その理由は、以下の3つです。

①コースタイムが比較的短い
②登山道が整備されている
③休憩所や売店が多い

まずは「①コースタイムが比較的短い」について。大倉ルートのコースタイムは、行き3時間40分、帰りは2時間30分で、合計5時間50分です。

このコースタイムだったら初心者の方でも日帰りで登って下りてくることが可能です。朝7,8時に登山口を出発すれば、登山の途中や山頂で休憩をたっぷりとりながら夕方には下山できるかと思います。

ちなみに私がこの大倉ルートで登山デビューしたときは、朝7時に小田急線渋沢駅に到着し、そこからバスで大倉まで行き、7時半ごろから登り始め、山頂でお昼をゆっくり食べてから下山を開始し、15時ごろに大倉に戻ってきたかと思います。コースタイムよりも2時間ほど時間がかかっていますが、日が落ちる前に余裕をもって無事に下山することが出来ました。

次に大倉ルートが初心者にとって優しいと思う理由「②登山道が整備されている」についてです。

大倉ルートは下記の写真のように木の板で道が整備されています。そのため木の根っこなどに躓いて転んでしまうなどといったリスクは他のルートに比べ低いと思います。

そして大倉ルートのもう一つの大倉ルートが初心者にとって優しいと思う理由は、「休憩所が多い」ことです。疲れてきたな~、と思って来たころにちょうど休憩所がありベンチなどに腰をおろしてゆっくりと休憩することが出来ます。他のルートにはベンチに座ってで休憩できる箇所はほとんどないです。また、「堀山の家」と「立花山荘」では、軽食や飲み物なども販売しているのも大倉ルートの嬉しいポイントです。

ちなみに、大倉ルートの入り口までは、小田急線「渋沢駅」からバスにのりバス停「大倉」で下車をすることでアクセスできます。

まとめ

ここまで、塔ノ岳のルートについて登山初心者の方をメインにお話してきましたが、いかがでしたでしょうか登山初心者の方は大倉ルートが断然おすすめです! 理由は、「コースタイムが比較的短いこと」、「登山道が整備されている」、「休憩所や売店が多い」からです。

ぜひ参考にして、塔ノ岳で素敵な登山タイムを楽しんでくださいね(^^)

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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