耐水圧20000mmはどれくらい?レインウェアの性能【登山版】

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登山用のレインウェアは様々なメーカーから様々な商品が出ていて、購入する際にとても悩みます。そんなお悩みを解決するために今回は、レインウェを選ぶ時の重要点をお伝えしていきたいと思います。

まず結論から!レインウェアを選ぶ際に重要な点はこの3つです。

防水性・撥水性・透湿性

この3つの性能について順番にお話ししていきます。

防水性

そもそも防水とは、「外界から水が入り込まないように加工すること」をいいます。レインウェアはどのように防水を行っているのかというと、裁縫による防水と生地の防水によってです。

まず、裁縫による防水性についてご説明します。レインウェアは、生地を糸で縫い合わせて作られていますが、糸と糸はどんなに頑張っても水が通ってしまいます。これを防ぐために、レインウェアの生地の裏側は、防水素材で隙間なく覆って防水を行っています。しかし、この場合でも縫い目からは水が入ってしてしまいます。そのため裏地の縫い目に沿って防水テープを貼り、防水性をさらに高めています。

次に、生地の防水性についてお話します。レインウェアは生地の種類によって、商品ごとに防水性の差が生まれます。この防水性は耐水圧という数字で表すことが出来ます。耐水圧がレインウェア選びでは最重要事項です。降る雨の強さによって、以下のように耐水圧が必要だと言われています。

小雨:  500 mm

中雨:  2,000 mm

大雨:  10,000 mm

嵐:  20,000 mm

よって本格的な登山で使うレインウェアを購入する場合は、耐水圧20,000mm以上のものを選ぶようにするといいでしょう。

撥水性

撥水性とは、水滴を生地表面で弾く性能のことです。

レインウェアにおける撥水の仕組みは、生地の表面の繊維一本一本を撥水剤で包むという仕組みです。「この撥水性があれば防水性はいらないのでは?」と思いますが、登山用のレインウェアにとって防水性は大切です。なぜかというと、撥水性があったとしても、長時間の雨や、強い雨による高い水圧に耐えられず、内部に水が浸透してきてしまうからです。よって、撥水性は防水性とセットになって初めてレインウェアとして機能すると思ってください。

透湿性

透湿性とは、「内側から外側へ水蒸気を出す性能のこと」を言います。

人は静止している場合でも、絶えず汗を発しています。運動量が高い登山となれば、大量に発汗をします。防水性がいくら高くても透湿性が低い場合、雨で体が濡れることはなくても内部が汗で蒸れたり濡れたりしてしまいます。

登山ではこの体の濡れにより体温が低下して場合によっては命に危険を及ぼす恐れもあります。よって、登山用のレインウェアにとって透湿性も大切な機能です。

でも、「外からの雨を防ぎつつ、内部の汗などの水分を逃すなんてことできるの?」と思います。それを実現した生地があるんです。それは、「防水透湿生地」です。この仕組みは、裏地に特殊なコーティングをし、気体の水は通れるが、液体の水は通れない大きさの孔を作り出しています。この孔から生地の内側にある水蒸気をどれだけ外側に通せるかの度合いを示す性能を「透湿性」と言います。透湿性の度合いというのは、一平方メートルあたり24時間のうちにどれだけの水分を透湿したのかという透湿度で表せます。透湿度の単位は、「(g/m^2)/24h」です。

大人ひとり当たりの発汗量は、

安静時:50g/h

軽いの運動時:500g/h

登山やランニングなどの激しい運動時:1000g/h

と言われています。

ここで、日本の成人の表面積は、男性1.62[m^2]、女性1.43[m^2]と言われています。これらのデータから男性を例に考えると、必要な透湿度は…

安静時:

50[g/h]÷1.62[m^2]×24[h] ≒ 740[(g/m^2)/24h]

軽いの運動時:

500[g/h]÷1.62[m^2]×24[h] ≒ 7,400[(g/m^2)/24h]

登山やランニングなどの激しい運動時:

50[g/h]÷1.62[m^2]×24[h] ≒ 14,800[(g/m^2)/24h]

となります。登山を行うときは、約15,000[(g/m^2)/24h]以上の透湿度のウェアが理想です。アウトドアメーカーやスポーツメーカーからは、20,000[(g/m^2)/24h]の透湿度があるウェアも販売されていたりするので、レインウェアを購入するときは透湿度もよくチェックして確認するようにしましょう。

まとめ

登山をするなら、撥水性に加えて、耐水圧20,000mm以上、透湿度15,000[(g/m^2)/24h]ほどの性能があるウェアを選ぶとよいでしょう。ここで、「それらの条件を満たしているレインウェアはどれなの?」となりますよね。登山でおすすめのレインウェアはこちらの記事「登山のレインウェアで最強なのは?」でご紹介しております。気になる方はぜひご覧になってみてくださいね。ぜひ、登山に最適なレインウェアを購入して、素敵な山ライフをお送りしてくださいね^^ 最後までお読みいただきありがとうございました。

参考:アメトハレ防水-Wikipedia体表面積とは-コトバンク

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